Dr,Herbert Klontz は、オクラホマに自身のオフィスを持つかたわら、1983年にTweed Foundation よりCourse Directorに指名され、Dr.Merrifield亡き後もその重責を担って世界各地で講演を行っています。毎年秋に日本で開催されるPre-Tucson コースの講師として活躍されています。
 
アメリカのアリゾナ州ツ-ソンで行われる Tweed study course では、Edgewise法の原点であるTweed 法とTweed Philosophyを理解し、様々な症例に対処できる応用力を身につけることができるでしょう。しかし、12日間のコースは内容が豊富で、ワイヤーベンディングなどの作業に没頭してしまい重要なエッセンスを十分理解できないまま終わってしまうとせっかくのチャンスが生かせません。そこで Tweed study course を受講する前準備として、毎年秋に3日間のPre-Tucsonコースを日本で開催しています。Tweed study courseのDirectorであるDr.Herbert Klontzを迎え、事前にワイヤーベンディングの技術指導やトレーニング、Tweed Philosophyについての講習が行われます。Dr.Klontzとのディスカッションの時間も十分にあります。これから矯正専門医を目指す若い先生、現在使っているテクニックに疑問をお持ちの先生、Tweed法に興味をお持ちの先生、渡米前に予備知識を付けておきたいとお考えの先生、Pre-Tucsonコースを是非受けてみてはどうでしょうか。日本人のTweed study course のインストラクター経験者も懇切にご指導いたしますので皆様のご参加をお待ちしております。
 
Precision wire bending exercises
Paper typodont exercises on Class II extracted case
1 Denture Preparation
2 Denture Correction
3 Denture Completion
4 Recovery
Facial esthetic
Vertical control
Differential Diagnosis
Sequential Anchorage Preparation
 
 
Tweed 講習会を受講して               奥平 真理子
 
私は、3年前PRE-TUCSON COURSEを受講し、今年9月にTUCSONで講習会を受講いたしました。渡米前には言葉の問題など様々な不安がありましたが、TUCSONでの講習会に参加して良かったと思っています。そこで簡単ですが、私の体験について参考にしていただけたらと思いペンをとりました。

講習会の開かれるTUCSONは、アリゾナ州の中でもメキシコとの国境近くに位置する小さな街です。日本から行く場合にはサンフランシスコかロサンゼルスで乗り換えが必要となります。ホテルは空港から車で20分位のところにあり、空港から電話をかけると迎えにきてくれます。

 ホテルはHILTON系列なのですが、こぢんまりとしていて朝早い時間などは大学生がアルバイトでフロント係をやっています。宿泊客も軍隊の人か受講生くらいしかおらずアットホームな感じです。部屋はダブルベットの部屋か、2つのシングルベットの部屋になります。洗濯機がないので洗濯物は毎日手洗いし部屋に干していたのですが、部屋が広いためあまり気になりませんでした。予約はFAXかE-mailで行います。日本とは時差があるので予約の確認をとれるのにかなり手間取りました。

 ホテルから講習会場までは毎朝7時30分から45分の間にシャトルバスが出ます。この間決まった時間に何本もバスが出るわけではなく、ホテルの正面玄関に受講生がある程度集まるとバスが出るという感じです。         

 ホテルの朝食は毎朝6時30分からで、コーンフレークや菓子パン、ベーグルと卵料理、ジャガイモ料理、ソーセージかベーコンの肉料理と果物が食べられます。この料金はホテルの部屋代に含まれますので、多くの受講生がホテルで朝食をとっていました。

講習は朝8時に始まります。1日目、2日目はPRE-TUCSONでも習った基本的なwire bendingの練習と講義です。3日目からタイポドント実習が始まり、ClassTupper4,lower4 Ext case 、ClassUupper4,lower5 Ext case、ClassUupper4,lower4 Ext case、ClassUNon-Ext caseの順に行います。実習の間に、実習で行うことの説明と復習の講義が入ります。また6日目に診断の実習日があり、この日はタイポドントは一休みで実際の症例の分析と診断を行います。夕方は夜7時になるとホテルからシャトルバスが迎えにきてくれました。

 受講生の数は100人くらいで、スイス人が4人くらい、ルーマニア人が5人くらい、韓国人、イタリア人が10人くらい、日本人が2人、それ以外はアメリカ人でした。実習班は15くらいに分かれており、一班の人数は7人くらいです。私の班は、私ともう1人が日本人、あとはイタリア人、中国系アメリカ人、台湾系アメリカ人、韓国系アメリカ人、コスタリカ出身でアメリカの大学を卒業した人の計7人でした。

1日目、2日目の内容の多くはPRE-TUCSONで習ったことだったので、他の人よりも余裕がありました。説明も容易な英語を使ってくださっていたので良くわかりました。インストラクターの先生も日本はPRE-TUCSON COURSEを受講してくるから、なにも問題はないと他のインストラクターの先生と話をしていました。

 3日目以降のタイポドント実習も、PRE-TUCSONで基本は学んでいるので実習の内容はすぐ理解することができました。私の班のアメリカ人は毎日、予習復習をやってくるような熱心な受講生だったのですが、そのアメリカ人と同じように実習を進めることができました。

 インストラクターの先生は毎日かわるのですが、私の下手な英語でも分からないことなども質問すればどの先生も親切に分かるまで教えてくださいました。また、最初のころ英語が上手く聞き取れずに落ち込んでいたときもインストラクターの先生が「Marikoはwire bendingの才能があるんだから、がんばって」と言ってくださり、励ましてくれました。

6日目に診断の実習がありました。分析方法は普段私が行っているのとは違い、さらに分析結果を記入するシートは英語で書かれているのでちょっと戸惑いました。また、分析結果をもとにその症例についてどのような治療を行ったら良いか討論したのですが、そのときはみんな早口で言うのでなかなか自分の意見を述べるのが難しかったです。

毎日12時から1時までが昼休みで昼食をとります。始めのころはレンタカーを持っていなかったので歩いていける会場の近くのメキシコ料理や中華料理のレストランで食べていました。しかし同じ班の人と親しくなるにつれ、その人のレンタカーで遠くの方の日本食料理やイタリア料理のレストランやなどにも連れて行ってもらうようになりました。アメリカというとハンバーガーというイメージがあると思うのですが、メキシコに近いためかメキシコ料理レストランが多くハンバーガーは一度も食べることなく終わってしまいました。レンタカーを持っていた人はTUCSONの講習会は2度目だったので、昼食をとりながらもその日の実習についてアドバイスしてくれたり実際の治療について話をしたりしました。

最初の一週間は7時ぎりぎりまで実習をやっており、「バスが来た」と言われて慌てて帰り支度をするような感じでした。しかし、日曜日の1日休みをとったあとくらいから徐々にwire bendingをするのに慣れてきて、5時位に終わってしまうようになりました。早く終わった日は、バスが来ないのでみんなで歩いて帰ってきました。TUCSONは日差しが強いのでそれだけでも結構日に焼けます。また、蚊が多いので注意が必要です。

夕食は一度ホテルに戻ってきてから食べます。大体ホテルに戻ってくる帰りのバスの中で、その日の夕食は何にするかみんなで話してきめました。同じ班のレンタカーを持っている人は違うホテルに泊まっていたため、夕食はレンタカーを持っていた韓国の人たちと食べにいくことが多かったです。韓国の人はほとんどが開業している人で年齢も私より5つくらい上の人が多く、また日本人に対してとても友好的で食べにつれていってもらうだけでなくご馳走になることも多かったです。あまり外出したくないときはホテルのレストランや近くのコンビニでホットドックやカップラーメン、SUB WAYでサンドイッチを買って食べることもできます。

 また実習の途中で中庭でパーティーが開催されたり、最終日にもホテルのレストランでパーティーがあり、実習の席が遠くて今まで話せなかった人とも友達になることができます。

忙しい毎日でしたが、充実した毎日でした。また多くの外国の人とも友達になることができ、日本に戻ってきてからも写真が送られてきたりメールをやりとりしたり交流が続いています。実は、私は誤って自分で撮った写真の大半を消去してしまったため、この文章の中に出した写真の中にも韓国人から送られてきた写真があります。

みなさんも、ぜひTUCSONに行かれてはいかがでしょうか。矯正の知識や技術だけでなく他にも多くのことが学べると思います。

最後になりましたが、クロンツ先生をはじめ講習会でお世話になった先生方に厚く御礼申し上げます。